音楽ラリー
お花とお寺巡りと揚輝荘を楽しむ

平成19年度文化庁「文化芸術による創造のまち」支援事業
平成17年度「名古屋市都市景観賞・まちづくり部門」受賞

「音楽ラリー」とは、複数の会場で開催する演奏会をラリーのような感覚で巡って頂き、音楽と共にこの地域の魅力を楽しんでいただこうという企画です。

今回は「お花とお寺巡りと揚輝荘を楽しむ」というキーワードで、揚輝荘の建物内見学を含んだコースを設定しました。

当日はあいにく雨模様の天候でしたが、楊輝荘が名古屋市に移譲される前の最後の見学の機会という事で、貴重な企画となりました。

敬愛の家受付 敬愛の家演奏光景

開催内容

  • 【開催日時】平成20年3月20日(木・祝) (雨天決行)
  • 【集合場所】敬愛の家
  • 【集合時間】
  •   第一グループ:10:00、第二グループ:10:30
  • 【参加費用】無料
  •   (※但し、庭園での野点は有料でした。[お抹茶・お菓子付き:500円])
  • 【参加者数】約50名
敬愛の家演奏光景 日泰寺山門前

コース内容

○コース:敬愛の家〜相応寺界隈〜西蓮寺〜揚揮荘
○企画内容:
 敬愛の家では、15分程度の音楽演奏を聴いて出発。
 ボランティアガイドの解説を聞きながら、各ポイントを巡りました。
 西蓮寺でも、15分程度の音楽演奏を聴いて頂きました。
 揚輝荘では、伴華楼・聴松閣・庭園を見学して頂きました。
相応寺前 西蓮寺演奏光景

各会場の演奏者・曲目紹介 (プロフィールは開催時のものです)

○敬愛の家会場 (10:00〜、10:30〜)

アンサンブルエリーゼ (フルート四重奏)
名古屋芸術大学の卒業生で2005年に結成。コンサートへの出演や室内楽など、各地で演奏活動を行っている。
天野 千尋
2002年、名古屋芸術大学を卒業。第12回日本フルートコンベンション・アンサンブル部門で金賞を受賞。これまでに、山口典久、村田四郎、高木直喜の各氏に師事。現在、愛知県を中心に演奏活動を行っている。
鳥山 暁代
2002年、名古屋芸術大学を卒業。在学中、室内楽の夕べ、卒業演奏会等に出演。第12回日本フルートコンベンション・アンサンブル部門で金賞を受賞。これまでに、濱田千枝、P.マイゼン、高木直喜の各氏に師事。現在フリー奏者として、オーケストラや室内楽、レッスン講師など、様々な活動をしている。
渡邊 明美
名古屋芸術大学卒業。同大学研究生修了。在学中にパウル・マイゼン氏、スーザン・ミラン女史の公開レッスンを受講。1998年、1999年イーストマン音楽学校夏季セミナーin浜松においてポニータ・ライド女史のマスタークラスを受講。1999年、2000年に名古屋笛の会主催「フレッシュコンサート」に出演。2005年11月、熱田文化小劇場にてリサイタルを開催。これまでに和田嘉郎、永長次郎、青木明、寺本義明の各氏に師事。ジャパンウィンドアンサンブル、モック木管五重奏団メンバー。
渡邊 さほ
2003年、名古屋芸術大学を卒業。在学中に、同大学定期演奏会、室内楽の夕べ、卒業演奏会等に出演。また、同大学同窓会新人演奏会、名古屋笛の会フレッシュコンサート、読売新聞東京本社主催新人演奏会、日本音楽家ユニオン中部主催室内楽の夕べ等に出演。2007年、クールシュヴェール夏季音楽講習会にて、ヴァンサン・リュカ氏に師事。講師推薦による受講者コンサートに出演。これまでに、今井千香、寺本義明の各氏に師事。名古屋ウィンドシンフォニー団員。
曲目:アイネクライネナハトムジーク、カルメンより前奏曲、春メドレー(春よこい、春がきた、春の小川、おぼろ月夜、花、荒城の月)
楊輝荘伴華楼光景 楊輝荘北庭園光景

○西蓮寺会場(11:00〜、11:30〜)

ブラス クインテット シャイン (金管五重奏)
名古屋音楽大学の学生による金管五重奏団。クラシックからオリジナル・ポップスとジャンルを問わず幅広いレパートリーを持ち、学内、学外など様々な場所で演奏をしている。
垰 寛(トランペット)
春日丘高校卒業。名古屋音楽大学4年在学。同大学第29回卒業演奏会に出演。北川晉氏に師事。
田中 沙緒里(トランペット)
愛知県立安城高校卒業。名古屋音楽大学4年在学。藤島謙治氏に師事。
山本 直美(トロンボーン)
広島県出身。広島県立広島高校卒業。名古屋音楽大学4年在学。同大学第29回定期演奏会に出演。亀谷彰一氏に師事。
東 郁美(ホルン)
石川県出身。小松市立高校芸術コース卒業。名古屋音楽大学4年在学。松田浚良、近藤敬の各氏に師事。
石黒 そ乃香(テューバ)
旭野高校卒業。名古屋音楽大学4年在学。亀山吉彦氏に師事。
曲目:(1回目)威風堂々、未来予想図II、グレンミラーメドレー、カルメンファンタジー、(2回目)ゆうがたクインテットのテーマ、主よ人の望みの喜びよ、カヴァレリア・ルスティカーナより間奏曲、ウエストサイドストーリー
楊輝荘聴松閣光景 楊輝荘聴松閣壁画

会場の紹介

「敬愛の家」

日泰寺西にあり、昔は「敬愛幼稚園」という幼稚園でしたので、古くから地元に住んでいる方はご存知でしょう。

隣接する住宅は建築家・西原吉治郎(1868〜1935)の設計による大正期のものです。

敬愛の家 西蓮寺外観

「西蓮寺」

西蓮寺は、浄土宗寺院・京都清浄華院の末寺で、ご本尊は阿弥陀如来です。

現在の本堂、書院、庫裏、弘法堂の落成は昭和9年(1934)で、本堂右に大正11年(1922)建立の大師堂があり、その本尊は横三蔵町松林寺より移したものです。

聴松閣外観

「揚揮荘」(※写真は聴松閣)

松坂屋創業の伊藤家の第15代伊藤次郎左衛門祐民氏が作った別荘で、特定の建物を指す名称ではなく、敷地全体の呼称です。

約一万坪の土地に大正7年頃から様々な建物が移築、新築され、軍・政・財界の要人の社交の場、またアジアからの留学生の寄宿舎として利用されました。

戦災にあい、現存する建物は徳川家から移設されたといわれる和室に、鈴木禎次郎設計の洋室を増築した「伴華楼」や「聴松閣」位です。

開催マップ