音楽ラリー「春眺聴」
「音楽ラリー」とは、複数の会場で開催する演奏会をラリーのような感覚で巡って頂き、音楽と共に街並みも楽しんでいただこうという、参加費無料の企画です。
5ヶ所の会場で8つのグループや個人に演奏をして頂きましたが、様々な場所が持つ魅力を、更に一層引き立てるような企画になったと思います。
当日は、午後から天気が思わしくなったために、屋外の会場では後半を打ち切るアクシデントもありましたが、大勢の方に音楽を楽しんで頂けたようです。
開催内容
- 【開催日時】平成16年3月20日(土・祝)・10:00〜14:00
- 【開催場所】覚王山商店街・情報館、東山給水塔、揚輝荘、西蓮寺
- 【参加費用】無料
- 【参加人数】
- 給水塔会場:約600名、揚輝荘会場:約400名、西蓮寺会場:約150名
演奏者・曲目紹介
◆覚王山商店街・情報館 (10:00〜12:00)
音楽ラリーの受付を設けて記帳をお願いしました。
一定の間隔をおいて、ファンファーレを演奏。ラリーをスタートさせました。
演奏:ウインドファミリーなごや
(左上:情報館前・ウインドファミリーなごや 右上:東山給水塔・ヴァジアソン)
◆東山給水塔 (10:30〜12:30)
東山給水塔は、昭和5年建築の円筒形の迫力ある独特の形態をもった給水塔で、名古屋市都市景観重要建築物に指定されている建物です。
当日は、給水塔の一般公開日で自由に見学が出来ましたが、その給水塔下の周辺で演奏をしました。
- 演奏:ヴァジアソン (カポエイラ)
- 「カポエイラ」は、アフリカからブラジルに連れてこられた黒人奴隷達が身を護るために編み出した護身術。
- ダンスに見せかけて密かに練習したといわれ、楽器や歌にあわせて2人が「戦い」ます。
- 相手に直接技を当てることはなく、老若男女一緒に楽しめる点が特徴で、現在はブラジルをはじめ欧米でも人気が急上昇のスポーツです。
(左上:給水塔前 右上:揚輝荘北庭園・名古屋大学エーデルレーテジャズオーケストラ)
◆揚輝荘・北庭園 (11:00〜13:00)
揚輝荘は、松坂屋創業の伊藤家の第15代伊藤次郎左衛門祐民氏が作った別荘です。通常は一般公開されていない所ですから、見るだけでも価値が高いと思います。
- 演奏:名古屋大学エーデルレーテジャズオーケストラ
- 名古屋大学の学生を中心としたビッグバンドのサークルです。
- 曲目:Cute、The Queen Bee、By My Side、Hay Burner、Fight no Nassau
(左上:聴松閣・複音ハーモニカ 右上:聴松閣・そよ風)
◆揚輝荘・聴松閣 (11:00〜13:00)
◆揚輝荘・聴松閣 (11:00〜13:00)
聴松閣は、揚輝荘に現存する建物の一つで、地下1階・地上3階建てで地下が鉄筋、地上が木造という一風変わった構造です。また、地下にはインド風壁画も描かれた広間がある歴史的建築物と言える存在です。
- 演奏:小野俊子ほか (複音ハーモニカ)(地下1階ホールにて)
- 地元で活動するアマチュアの方です。
- 曲目:荒城の月、ほか
- 演奏:そよ風 (オカリナ)(階段ホール付近にて)
- 地元で活動するアマチュアのグループです。
- 曲目:ママ怒らないで(インドネシア曲)、アメージング・グレイス(賛美歌)
(左上:聴松閣・ウインドファミリーなごや 右上:聴松閣・椙山フィル弦楽アンサンブル)
- 演奏:市民吹奏楽団ウインドファミリーなごや (階段ホール付近にて)
- 地元で活動するアマチュアのバンドです。
- 曲目:トップオブワールド、ほか
- 椙山フィルハーモニーオーケストラ・弦楽アンサンブル (地下1階ホール)
- 椙山女学園中学校高等学校の現役女子高生・中学生約80名で編成されるフルオーケストラの中から、弦楽アンサンブルを編成して出演頂きました。
- 曲目:弦楽合奏曲((作曲・シベリウス)、情熱大陸((作曲・葉加瀬太郎)
(どちらも西蓮寺:銀杏)
◆西蓮寺 (12:30〜14:00)
西蓮寺は、大正5年(1916)に現地に創立した浄土宗の寺院で、正式には「引接山来迎院 西蓮寺」と言いますが、創建は安永元年(1772)とも言われる由緒ある寺院です。
- 演奏:銀杏 (津軽三味線デュオ・田中隆史+池田貴彦)
- 地元を中心に活動する津軽三味線のデュオです。
- 曲目:津軽じょんがら節「六段」、曲弾き、民謡メドレー、津軽じょんがら節(踊り地)、合奏曲「田神」、など