音楽ラリー〜
桜と揚輝荘・日泰寺界隈を楽しむ
平成20年度文化庁「文化芸術による創造のまち」支援事業
平成17年度「名古屋市都市景観賞・まちづくり部門」受賞
「音楽ラリー」とは、複数の会場で開催する演奏会をラリーのような感覚で巡って頂き、音楽と共にこの地域の魅力を楽しんでいただこうという企画です。
今回は「桜」をキーワードに、覚王山界隈の光景をお楽しみ頂きました。
開催内容
- 【開催日時】平成21年3月29日(日) (雨天決行)
- 【集合場所】敬愛の家
- 【集合時間】
- 第一グループ:10:00、第二グループ:10:30
- 【参加費用】無料
- 【参加者数】各 約40人
コースのご案内と内容
- ○コース:敬愛の家〜日泰寺界隈〜揚輝荘庭園〜大成寺
- ○企画内容:
- 敬愛の家で、15分程度の音楽演奏を聴いて出発しました。
- ボランティアガイドの解説を聞きながら、各ポイントをめぐりました。
- 大成寺でも、15分程度の音楽演奏を聴いて頂きました。
- 揚輝荘では南園を見学して頂きました。
演奏者紹介 (プロフィールは開催時のものです)
- ○敬愛の家(第一グループ:10:00〜10:15、第二グループ:10:30〜10:45)
- Brass Ensemble 'FIVE'(金管五重奏)(名古屋芸術大学推薦)
- 名古屋芸術大学の学生で結成。
- 以来クラッシック、ポップス、ジャズ、ロック等、ジャンル問わず。イベント、幼小中高大学の音楽鑑賞、病院等での演奏や、楽器店、音大等での楽器講習・音楽クリニックなど、何でもござれの金管五重奏団。
- 2006年度、2007年度大阪国際コンクールアンサンブル部門 入選。
- 戸松 慎和 <トランペット&アレンジメント>
- 名古屋芸術大学 研究科修了。トランペットを栃本浩規氏、村木順一氏に、バロックトランペット及びツィンクを竹本義明氏に師事。
- 現在、KAWAI音楽教室、パピーミュージックスクール、クリエイターズ・キャビン等、各トランペット講師。第6回 大阪国際音楽コンクール ソロ部門 入選
- 小澤 由起子 <トランペット>
- 名古屋芸術大学 研究科 修了。トランペットを栃本浩規氏に、バロックトランペット及びツィンクを竹本義明氏に師事。
- 第9回 大阪国際音楽コンクールソロ部門 入選
- 磯貝 光宏 <ホルン>
- 名古屋芸術大学 4年次 在学中。ホルンを番美里香、野々口義典の各氏に師事。
- 岩田 和樹 <ユーフォニアム>
- 名古屋芸術大学 音楽学部 演奏学科 弦管打・バンドディレクター選択コース 3年次 在学中。
- ユーフォニアムを櫻本 明日実、露木 薫、幡野 武、池田勇人の各氏に師事。第9回 大阪国際音楽コンクール入選
- 古川 信哉 <チューバ>
- 名古屋芸術大学 3年次 在学中。チューバを亀山吉彦、柏田良典両氏に師事。
- 第8回MBK音楽コンテスト最優秀賞授賞、第14回全日本ジュニアクラシック音楽コンテスト入選、第9回大阪国際音楽コンクールエスポワール賞。
- 曲目:
- The Arrival of the Queen of SHEBA 作曲:G.F.HANDEL、編曲:H.Cable
- Battle SuiteよりGalliard Battaglia,Courant Dolorosa,Canzon Bergamasque 作曲:S.Scheigt、編曲:Z.Tsumato
- ○揚輝荘庭園見学〜南園・聴松閣外観
- 出発後それぞれ2班に分かれて見学しました。
- ○大成寺(第一グループ:11:30〜11:45、第二グループ:12:00〜12:15)
- 笛とも(フルート四重奏)(名古屋音楽大学推薦)
- 名古屋音楽大学のフルート専攻生、若葉晴弓、小野梅香、加藤美沙、新美多恵の4人で結成されたフルートアンサンブル。
- 小さな子供からお年寄りまで、音楽によってつながる友達の輪を大切にし、「『笛』のお『と』が『も』たらす幸福をみなさんへ」をモットーに、各地で演奏活動を行っている。
- 若葉 晴弓
- 三重県立木本高等学校普通科卒業。
- 名古屋音楽大学器楽学科管楽専攻4年次在学中。2002、2003年三重県フルートコンクール「さわやか賞」、2004年全日本管打楽器ソロコンテスト全国大会「優良賞」、2007年日本クラシック音楽コンクール二次予選「好演賞」受賞。
- これまでに、野口みお、酒井秀明の各氏のマスタークラスを受講。フルートを大西宣人、村田四郎、橋本岳人の各氏に師事。
- 小野 梅香
- 愛知県立成章高等学校普通科卒業。
- 名古屋音楽大学器楽学科管楽専攻4年次在学中。大学主催の室内楽の夕べシリーズ7、8に出演。
- これまでに、フルートを村田四郎、室内楽を北川陽子、竹内梓、小川和代の各氏に師事。
- 加藤 美沙
- 三重県立白子高等学校普通科卒業。名古屋音楽大学器楽学科管楽専攻4年次在学中。
- これまでに、フルートを橋本岳人、室内楽を大西圭子の各氏に師事。
- 新美 多恵
- 同朋高校音楽科卒業。名古屋音楽大学音楽学科管楽コース2年次在学中。
- これまでに、フルートを大西圭子、橋本岳人の各氏に師事。
- 曲目:
- 四季の詩情メドレー、プリンク・プランク・プランク、聖者の行進 他
会場・見学コースの紹介
【敬愛の家】音楽会場1
旧敬愛幼稚園。草花の咲きほこる庭から今でも園児の声が聞こえてくるような雰囲気が漂う。隣接する住宅は西原吉次郎(1868〜1935)の設計。大正期の住宅。西尾市の岩瀬文庫、児童館(共に国指定文化財)他を設計した。
【揚輝荘・聴松閣】
昭和12年に建築された迎賓館で、石貼りの暖炉など山荘風の外観である。各階のインテリアには手斧によるなぐり模様、透かし彫りなどに貴重な材料と匠の技が見られる。
【揚輝荘・南園】
揚輝荘のランドマークである聴松閣と座敷の南面に展開する庭園。南園は当初、南東角の正門より枯山水の池を中心に不老庵、暮雪庵、端の寮(いずれも現存せず)などの茶席、四阿を巡る高低差を楽しめる回遊式庭園であった。もう一つの見所は点在する石造物である。
【伊藤萬蔵さんが寄進した石造物】
天保4年(1833)正月、尾張中島郡平島村(現一宮市丹陽町平島)に生まれた。名古屋城下にて商売を始め、米取引によって財をなした。明治13年から没年にわたり、全国の社寺への寄進や道標を立て続け、その数は千基とも言われている。日泰寺周辺には萬蔵さんが寄進した石造物が沢山ある。
【覚王山八十八ヶ所札所(一部)】
国内最小の弘法大師四国八十八ヶ所霊場の写し。日泰寺境内に八十八ヶ所霊場が出来たのは、明治42年(1909)から大正の初め。巡礼コースはもとは札番順に並んでいたが、日泰寺本堂、霊堂、納骨堂などの新改築と道路拡幅工事のため、四割程の札所が移転されている。
【大成寺】音楽会場2
真宗大谷派。宗祖・親鸞聖人。御本尊・阿弥陀如来。昭和21年(1946)名古屋市中区丸田町で説教場を戦火にて焼失のため移転し大成寺(だいじょうじ)と称する。平成2年(1990)改築。本堂下集会場では書芸、茶道、太極拳の教室が開かれている。