音楽ラリー〜音めぐり・史跡めぐり

平成17年度「名古屋市都市景観賞・まちづくり部門」受賞

会場受付 給水塔会場

「音楽ラリー」とは、複数の会場で開催する演奏会をラリーのような感覚で巡って頂き、音楽と共に街並みも楽しんでいただこうという、参加費無料の企画です。

今回は「音めぐり・史跡めぐり〜古道・四観音道と鉈薬師(円空仏)をめぐる」と題して、東山給水塔から古道・四観音道と鉈薬師(円空仏)をめぐり、敬愛の家へ向う音楽と史跡散策コースを設定しました。<

比較的歩く距離の短いコースで、当日は毎月21日の覚王山・日泰寺「弘法さん」の催される日でしたから、参道の賑わいも楽しめたと思います。

東山給水塔会場 東山給水塔会場

開催内容

  • 【開催日時】平成18年3月21日(火・祝) 出発・第1回:10:30、第2回:11:00
  • 【コース】東山給水塔(音楽会場[1])〜四観音道道標〜張振甫墓所〜鉈薬師堂(円空仏)〜敬愛の家(音楽会場[2])
  • 【参加費用】無料
  • 【参加者数】東山給水塔約400人、ラリー参加者約120人、敬愛の家約120人
東山給水塔会場 張振甫墓前

各会場の演奏者・曲目紹介 (プロフィールは開催時のものです)

◆東山給水塔(10:15〜12:00)

市民吹奏楽団ウィンドファミリーなごや
東区を中心に活動している市民吹奏楽団です。普段は芸術創造センターにて高校生からの幅広い世代40人ほどのメンバーで和気藹々と練習しています。
曲目:となりのトトロメドレーほか
名古屋大学教育学部付属中・高等学校ブラスバンド部
部員は中一から高二まで30人くらいで、吹奏楽やジャズなど色々な曲を演奏しています。
曲目:PAUL CLARK/デザイネーティッド・スウィンガー
   J.GARLAND・山下国俊/インザムード
   JOSEF ZAWINUL・JOHN HIGGINS/バードランド、葉山一色/コンツェルト
   LEONARD BERNSTEIN・WALTER BEELER/キャンディード
   BILLY STRAYHORN・小島里美/A列車で行こう
   LOUIS PRIMA・山田国俊/sing sing sing
   CHUCK RIO・山下国俊/テキーラ、など
鉈薬師 敬愛の家

◆敬愛の家 (11:20〜12:20)

Gemischt フルートアンサンブル
フルート/門野冨美子、村上芳明、山田努、山根明子
「Gemischt」とはドイツ語で「寄せ集めの」という意味で、全く別々のオーケストラでフルート奏者として活動する4人が、2005年に開催された「愛知万博祝祭管弦楽団」で初めて知り合い、フルート四重奏として始めたものです。
曲目:ポルディーニ/踊る人形、フォーレ/パヴァーヌ、バッハ/バディネリ
ザ・ブルーメイツ
クロマチックハーモニカ/野間美子、ホルンハーモニカ/野間美子、複音第1ハーモニカ/道満正機、複音第2ハーモニカ/阿部晴美、コードハーモニカ/森川英雄、バスハーモニカ/瀬川芳枝
ハーモニカを愛する仲間6人で作ったハーモニカアンサンブルです。
曲目:ロイ・アンダーソン作曲・福田功編曲/ブルータンゴ
   イタリア民謡・福田功編曲/海に来たれ
   リチャード・カーペンター作曲・福田功編曲/トップ・オブ・ザ・ワールド
敬愛の家会場 敬愛の家会場

会場の紹介

東山給水塔

昭和5年(1930)建造で、鉄筋コンクリート造・高さ37.85mもある給水塔です。

円筒形の迫力ある独特の外観で、昭和48年2月まで使用されましたが、昭和54年3月から応急給水施設となり、昭和58年(1973)の改修の際に現在のような腰折の多角形屋根が付けられました。

貯水量は300立方メートルあり、城山・覚王山地区のランドマークとなっています。

給水塔遠景 四観音道道標
四観音道・道標

尾張四観音の笠寺観音と竜泉寺観音を結ぶ道「四観音道」と、そうれん道(葬歛道)が出会う場所にある道標です。元は現在地より南方にありましたが、道路整備などで現在地に移設されたものです。

張振甫墓所

張振甫は明国の人で、明末の動乱を逃れ日本に帰化した人物で、知遇を得た尾張藩祖・義直から侍医になるように懇願されたものの固辞し、広く庶民の医療に携わると共に公用がある時は出仕しました。

この墓所は私有地内にあるため非公開で立ち入りが出来ませんが、今回の企画に合わせて公開して頂きました。

鉈薬師境内 敬愛の家
鉈薬師堂

寛文9年(1669年)、張振甫により建立され、医王堂とも呼ばれます。

本尊薬師如来を囲み、日光・月光菩薩、十二神将像が並びます。

毎月21日の「弘法さん」縁日に限り、開扉されています。

敬愛の家

日泰寺西にあり、昔は「敬愛幼稚園」という幼稚園でしたので、古くから地元に住んでいる方はご存知でしょう。

隣接する住宅は建築家・西原吉治郎(1868〜1935)の設計による大正期のものです。

開催マップ