揚輝荘庭園&聴松閣コンサート
~春のしらべをアコースティックにのせて
平成17年度「名古屋市都市景観賞・まちづくり部門」受賞
この企画は、揚揮荘の魅力を隅々までまで知って頂こうと、優雅な佇まいを見せる北庭園の白雲橋と、近代建築物として興味深い聴松閣をコンサートの舞台にして企画したものです。
屋外での演奏と地下ホールでの演奏という、全く異なった空間での楽しみを満喫頂いたと思います。


開催内容
- 【開催日時】平成18年3月26日(日) 13:00~15:00
- 【開催会場】揚輝荘北庭園および聴松閣
- 【入場料金】2,000円 (※小学生以下は、1,500円。3歳未満無料)/li>
- 【参加者数】約180人(2コース合計)
- 【開催方法】2つのコースに分けて開催しました。
演奏者及び曲目紹介 (プロフィールは開催時のものです)
■庭園コンサート
- ソプラノ/髙島美智子
- 名古屋音楽大学声楽科卒業。名古屋二期会研究生を経て、数多くのオペラ公演に出演。名古屋市文化振興事業団、愛知県文化振興事業団等のオペラ、オペレッタ、ミュージカルに多数出演。その他コンサート活動等幅広く出演している。
- セントラル愛知交響楽団にて、歌のお姉さんとして活躍中。また。愛知万博においては、イタリア館主催コンサートに多数出演し、好評を得る。
- テノール/永井秀司
- 愛知県生まれ。東京芸術大学音楽学部声楽科卒業。
- 合唱としては新国立劇場こけら落とし「Lohengrin」「Aida」、愛知県文化振興事業団「椿姫」を始め数々のオペラやコンサートに出演。
- ソロとしては長久手オペラ「フィガロの結婚」、その他「Cosi fan tutte」、「こうもり」に出演。これまでに、伊藤亘行(故)、近藤政伸の各氏に師事。現在、半田市立青山中学校ならわ学園分校非常勤講師。
- クラシックギター/望月雄史
- 名古屋市出身。幼少よりクラシックギターを父である望月英男に師事。
- 大学卒業後音楽活動を開始。以来さまざまなジャンルのライヴ、コンサート、レコーディングに参加。共演者、ジャンル共に多岐多様に渡る。
- また、詩や物語の朗読のための音楽、演劇の音楽にも多数携わり、一方で現代音楽や実験音楽等の初演も行うなど、各ジャンルで精力的に活躍、共演者の絶大なる信頼を得て各方面で高く評価されている。
- 2003年5月、作曲家坂野嘉彦の独奏ギターのための現代音楽作品を集めたCD「舞踏詩」を発表。
- コントラバス/伊藤玉木
- 名古屋芸術大学音楽学部器楽科卒業。フリーのコントラバス奏者として東海地区を中心に活動。
- コンサートホールでの演奏会からスクールコンサート、ホームコンサートまで、幅広く活躍している。コントラバスを大沢弘氏に師事。
- セントラル愛知交響楽団契約団員、愛知県立明和高等学校音楽科非常勤講師。
- 四月
- Al di l(アル・ディ・ラ)
- Con te partiro(君と旅立とう)
- 早春賦
- さくら横ちょう
- 女声合唱団・アンサンブル風雅
- 1998年、緑区大高北小PTAコーラスのメンバーが母体となり女声合唱団「アンサンブル風雅」として活動を始める。
- 「楽しみながら&楽しんでもらえるコーラスを」をコンセプトにクラシックからポピュラーまで幅広く手掛け、質の高い演奏、魅力あるステージ作りを目指している。
- 定期演奏会のほか、地域の音楽祭参加、慰問などを行っている。歌声が日々の生活に新鮮さと潤いを与え、人の環の広がりの糧となればと願いながら‥‥‥
- 指揮/吉川朗、伴奏/釣由美、Soprano Solo/伊藤みき
- GABRIEL FAURE作曲
- 1.Ave verum
- 2.Gantique de Jean Racine
- 3.Ave Maria
- 4.Messe Basse
- Kyrie elison
- Sanctus
- Benedictus
- Aguns Dei


■曲目


■聴松閣コンサート「春の揚輝荘にフランスの香り」
■曲目


会場の紹介
「揚揮荘」は、松坂屋創業の伊藤家の第15代伊藤次郎左衛門祐民氏が作った別荘で、特定の建物を指す名称ではなく、敷地全体の呼称です。
約一万坪の土地に大正7年頃から様々な建物が移築、新築され、軍・政・財界の要人の社交の場、またアジアからの留学生の寄宿舎として利用されました。
戦災にあい、現存する建物は徳川家から移設されたといわれる和室に、鈴木禎次郎設計の洋室を増築した「伴華楼」や今回の会場となる「聴松閣」位です。
「聴松閣」は、鉄筋コンクリート造の地下1階の基礎の上に、木造3階の建物が建っているという変わった構造の山荘風の建物で、中に入ると開放的な階段ホールが目を引きますが、落ち着いてよく見ると、内部に使われている木材が大変重厚な事が判るように贅を尽くされている事もお判りになると思います。
地下1階にはインド風の壁画が描かれた広間とホールがあり、アジアの留学生の寄宿舎としても使われた歴史を感じさせます。

