「The time in changing 〜変わりゆく時代〜
古楽器で聴く、変化するバロック音楽」
平成17年度「名古屋市都市景観賞・まちづくり部門」受賞
いつの時代も、「時の変化」は芸術に大きなスパイスを与えてくれます。
バロック時代のヨーロッパに起きた社会的な変化も、音楽にその影響を大きく与えました。
そんな変化のバロック時代を専門に、ポルトガルの古楽シーンを引率する2人と、ヨーロッパで長く研鑽を積んだ日本人の3人で織りなす、17〜18世紀イタリア、ドイツ、フランス、イギリスの様々な国のバロック音楽の変化をお楽しみいただきました。
開催内容
- 【日時】2025年4月25日(金) 開演:14:00 (13:30開場)
- 【料金】3,000円、高校生以下1,500円
- 【定員】50名
- 【会場】古川美術館
- 名古屋市千種区池下町2-50
- (地下鉄東山線池下駅1番出口 徒歩3分)
- 【出演】フィリパ・オリヴェイラ(リコーダー)
- 山下瞬(チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ)
- ジョアン・パウロ・ジャネイロ(チェンバロ)
- 【参加者数】53人 (出演者:3人、スタッフ:6人)
演奏者紹介
- フィリパ・オリヴェイラ
- ルーレ市音楽学校とアルガルヴェ地方音楽院で学び、エヴォラ大学で生物学の学位を取得後、カステロ・ブランコ
工科大学とリスボン音楽大学でリコーダーと音楽教育を専攻。
ヨステイン・グンダーセンやドロテー・オーバーリンガーらに師事し、ポルトガル、スペイン、イタリアの古楽アンサンブルと共演。
2012年よりコンチェルト・イベリコ・バロック・オーケストラの創設メンバー兼ソリストを務め、2011年にはオエイラス若手古楽奏者コンクールで2部門優勝。
J.E.ガリアードのリコーダー・ソナタ集などのCD録音に参加し、ポルトガルの古楽振興にも尽力。ファロ国際バロック音楽祭の芸術監督を務めた。
2022年よりトラヴェルソを学び、2024年からはヨステイン・グンダーセンと共にSEMPRE CANONEを主導し、新作リコーダー音楽を発表予定。現在、カステロ・ブランコ音楽学校などでリコーダーと室内楽を指導。
- 山下瞬
- 愛知県出身。
高校を卒業後、渡仏。ストラスブール地方音楽院でチェロのディプロマを、パリ・サクレイ音楽院にて審査員満場一致の最優秀の成績でバロックチェロのディプロマを取得。
ブリュッセル王立音楽院にてヴィオラ・ダ・ガンバの学士課程とバロックチェロの修士課程を修了。
17〜18世紀のフランス音楽に熱意を注ぎ、修士論文ではバロック時代のパリのオペラにおける低音楽器に関する研究を行う。
アントネッロ(日本)、Les Folies Francoises(仏)、ヴェルサイユ・バロック音楽センター(仏)、ムジカ・ヴェッラ(仏)をはじめとする主要な古楽団体で演奏。2022年に日本に完全帰国し、現在愛知県に拠点を置く。
関西から関東を中心に日本全国で活動し、後進の指導や子ども向けの音楽教育、定期的な演奏会や講習会などの企画もし、専門知識を活かした演奏活動と指導に力をいれる。
音楽事務所メゾン・ミュジカル共同代表。(https://lit.link/MaisonMusicale)
- ジョアン・パウロ・ジャネイロ
- リスボンでチェンバロ、オルガン、クラヴィコード、音楽学を学び、研究、演奏、録音、教育、指揮の分野で活動する音楽家。
特にポルトガルの音楽遺産の普及に力を入れ、CD制作やコンサート、講演、マスタークラスを通じてバロック音楽を紹介。ポルトガルのバロック作曲家の作品を現代初演するなど、重要な役割を果たしている。
ヨーロッパや日本などの音楽祭に参加し、指揮や独奏を務め、バロック・オペラやバッハの受難曲を指揮。音楽学者としても批判校訂版を制作し、ポルトガル初のオペラ『La Pazienza di Socrate』の校訂や、ペレイラ・ダ・コスタの『ConcertiGrossi』の復元と録音を行う。
音楽祭やアカデミーを主催し、次世代の古楽演奏家の育成に尽力。ESART-IPCBやEMNSCで教育活動を行い、CD録音や論文発表も多数。
演奏会場の紹介
古川美術館
初代館長 故・古川爲三郎が長年にわたって収集し大切にしてきた美術品を、「私蔵することなく広く皆様に楽しんでいただきたい」という想いからその寄付を受け、平成3年11月に開館した美術館です。